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赤ちゃん梅毒で5人死亡

(2017年7月5日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

母子感染、健診受けず出産

 2011〜15年の5年間に、21人の赤ちゃんが妊婦からの母子感染による「先天梅毒」と診断され、うち5人が死亡、4人に後遺症があったとの調査結果を、日本産科婦人科学会が4日までにまとめた。梅毒は発見すれば投薬で治せるが、妊婦健診を適切に受けなかったため、母子感染につながったとみられる。

 調査に参加した日本大の川名敬教授(産婦人科学)は「経済的な事情で健診を受けられない人がいる。費用の免除など社会的な支援が必要だ」と強調。「望まない妊娠のため健診を受けない人がいることも、先天梅毒の発生の要因になっている」と指摘している。

 産婦人科の高度な医療を提供できる全国257病院を調査。妊婦166人の感染者がいたことが分かった。4分の1は定期的に健診を受けておらず、胎盤を通じて赤ちゃんに感染した可能性がある。

 梅毒は細菌による性感染症で、大人では初期は性器や唇などに、しこりやリンパ節の腫れが出て、進行すると全身に赤い発疹ができる。赤ちゃんが先天梅毒になると死亡するほか、心臓や目、耳の障害を引き起こすことがある。

 昨年1年間に報告された梅毒の患者数は約40年ぶりに4千人を超え、20代女性の感染が急増している。

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