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早朝のこむら返り、減らすには?

紙上診察室

(2017年7月11日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 早朝のこむら返り、減らすには?

 こむら返りが毎日早朝に起こります。血流を良くする薬などを服用し、やや回数は減りましたが、さらに減らす方法は? (女性・74歳)

A 漢方の芍薬甘草湯を

 睡眠中の筋けいれん(こむら返り)の原因はよくわかっていません。掛け布団から脚が出ているとつりやすく、脚を布団の中に戻し温まるとけいれんが治まることがあるため、下肢の温度の低下が関係しているといわれています。他にも脱水症状や脚の血流が悪くなることなどが影響すると推測されています。

 筋けいれんは運動や長時間歩いた後などにも起こります。カルシウムやナトリウムなどの電解質の異常、冷え症や変形性脊椎症、腰部脊柱管狭窄症(きょうさくしょう)などの病気が隠れていることもあります。まず原因となる病気がないか調べ、あれば治療します。

 脚がつるだけなら漢方薬が効果的で、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)を処方するのが一般的です。私の臨床経験では、7〜8割の人は回数が減る、症状が軽くなるといった改善が見られます。中にはまったく出なくなる人もいます。

 効果が不十分な場合には、担当医に相談して、薬の量などを調節してもらうことをお勧めします。服用量が少ない、薬の強さが不足しているなどの理由があるかもしれません。

 その場合、▽血圧やカリウム値などをチェックしながら服用量を増やす▽他の漢方薬をごく少量加える▽就寝前だけではなく、痛くて目覚めたときにも飲む▽冷えが原因なら体を温める漢方薬を加える−などで改善するかもしれません。体を温める漢方薬は人により合う薬が違うため担当医にご相談ください。

 (那須赤十字病院整形外科部長・吉田 祐文氏)

画像吉田 祐文氏

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