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生理痛、我慢せず受診を

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(2017年7月11日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 生理痛(月経困難症)には、子宮の病気などがない機能性のものと、それらがある器質性のものがあります。器質性のほとんどは子宮内膜症と子宮筋腫、子宮腺筋症が原因ですが、検査で確定する必要があります。

 機能性の生理痛で軽度なら、腰や下腹部を温めたり、軽い運動をしたりして、骨盤の血流をよくすることが大事です。精神的なストレスなどが要因と考えられる場合は、カウンセリングや精神安定剤が有効なこともあります。

 また、鎮痛薬は、症状の程度に合わせて処方してもらい、生理が始まってすぐ、痛みが強くなる前に服用するのがポイントです。今は鎮痛剤以外にも、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが含まれた「OC・LEP製剤」といわれる薬を内服する選択肢もあります。

 この薬は、排卵を抑え、子宮内膜が厚くならないようにして痛みの原因物質が発生するのを抑えます。子宮内膜症の発症予防や治療にも効果がある薬剤です。

 今でも、「医師に、薬を飲むのは体によくない。我慢しなさいと言われた」と話す方もいます。一昔前は、耐えることが当たり前だったかもしれませんが、生理痛の検査や治療をせず放置した場合、不妊症などのリスクが高くなるので、我慢せず受診することをお勧めします。 (産婦人科医・伊藤加奈子)

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