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がん患者と家族相談体制を強化

(2017年7月15日) 【中日新聞】【朝刊】【静岡】 この記事を印刷する

県立センター 悩み多様化に対応 退院後サポートにも力

画像患者家族支援センターの相談室で話を聞く看護師(左)=長泉町下長窪の県立静岡がんセンターで

 県立静岡がんセンター(長泉町下長窪)は7月から、がん患者と家族の支援をより充実させていく。5年前に設置した「患者家族支援センター」の相談室を5室増設し、専従看護師も増員するなど拡充し、治療の情報提供や退院後の生活相談に力を入れる。 (熊崎未奈)

 支援センターではこれまで、専従の看護師が患者と家族の相談に乗り、サポートしてきた。しかし、認知症の夫の介護をしながら抗がん剤治療をする患者や、一人暮らしの高齢患者の介護に悩む家族など、複雑な事情を抱えた相談が5年前に比べて増加していた。

 今回の拡充では、相談室5室を増設。医療関係者の情報共有や患者向けの勉強会に使えるフリースペースも設け、延べ床面積は約3倍の326平方メートルになった。

 専従の看護師もセンター設置当初の3人から23人に増員した。年間約1万人の初診患者全員に問診し、通院や生活の不安を聞き取る。退院後の自宅のバリアフリー化や、年金生活をする患者への経済サポートなど、必要な支援につなげる。

 センター長を務める鶴田清子副院長は「患者さんや家族の方は、周りに迷惑をかけたくないと思う人も多いが、『お世話され上手』になることが大事。まずは頼ってほしい」と呼び掛けた。

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