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乳がん転移 画像で診断

(2017年7月20日) 【中日新聞】【夕刊】【その他】 この記事を印刷する

大阪・医療センター 脇の下、手術不要

手術をしない乳がん転移診断のイメージ

 乳がんが脇の下のリンパ節に転移しているかどうかを、コンピューター断層撮影装置(CT)と磁気共鳴画像装置(MRI)を組み合わせた画像解析により、手術をせず診断する手法を開発したと大阪急性期・総合医療センター(大阪市)のチームが20日、発表した。

 乳腺外科の元村和由主任部長によると、100%近い正診率が得られており、同センターでは既にこの手法で転移がないと判断した場合は手術をしない臨床試験を開始。患者の負担軽減が期待される。

 かつて早期の乳がん患者には、転移を防ぐために脇の下のリンパ節を全て切除する「郭清」という手術が行われたが、郭清しなくても転移しないケースがあり、手足がむくむ浮腫など後遺症の問題もあった。近年では、「センチネルリンパ節」と呼ばれるリンパ節の一部を摘出して転移を調べる生検で無駄な郭清をなくす方法が取られているが、手術が必要で、同様の後遺症の恐れがあった。

 新手法では乳がんの摘出前に、腫瘍の近くにCT用の造影剤を注射し、リンパ管を通じて脇の下のリンパ節に取り込ませることで、センチネルリンパ節の場所をCTで特定。MRI用の造影剤も注射するが、がんが転移した場所には取り込まれない特性があるため、両方の画像をあわせて分析することで転移の有無を判断できる。

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