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〈中日病院だより〉(63) 糖尿病網膜症(眼科) 症状進行すれば失明も

(2017年7月25日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する
画像眼底の画像を撮る機械=名古屋市中区の中日病院で

 糖尿病ではさまざまな合併症が起こります。目で心配なのが3大合併症の糖尿病網膜症です。

 血糖が高い状態が長く続くと、網膜の毛細血管が詰まって酸素が不足した状態になります。その結果、新しい血管を作って補おうとしますが、もろいため出血を繰り返し、進行すると網膜剥離や失明につながります。

 糖尿病網膜症は、3段階に分けられます。初期の単純網膜症は、出血や白斑が出現しますが、内科的治療で血糖コントロールをして経過観察をします。中期の増殖前網膜症は、単純網膜症よりも出血や白斑がさらに増え、多くの場合、レーザーで網膜を焼いて進行を止める治療をします。末期の増殖網膜症になると、目の大部分を占めるゼリー状の硝子体で出血したり、網膜剥離が起きたりします。血を吸引する手術やレーザー治療などがありますが、病状が進むと視力は極端に低下し、失明することもあります。

 初期から中期は、視力の低下など自覚症状がない場合もあり、糖尿病の方は目の症状がなくても定期的に眼科を受診し、眼底検査を受けるようにしましょう。検査では目薬で瞳孔を開かせて目の奥に出血や白斑がないかを調べます。(小林加寿子眼科副部長・談)

 中日病院 名古屋市中区丸の内3の12の3。(問)中日病院=052(961)2491

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