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夫に若年性認知症の疑い

紙上診察室

(2017年8月1日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 夫に若年性認知症の疑い

 50歳の夫は物忘れが激しくなり、仕事の約束を忘れるなどミスが増えて悩んでいたため、うつ病と思い受診したところ、若年性認知症の疑いとのこと。どんな病気ですか?(女性・46歳)

A 他の疾患含め原因診断を

 65歳未満で発症した認知症は一般に若年性認知症と呼ばれています。厚生労働省の調査では全国の推定患者数は約3万8千人です。

 原因は、アルツハイマー病やレビー小体病など直接脳や神経細胞が変化する病気によるものや、脳卒中の後遺症や頭部外傷後遺症など脳の血管の病気やけがによるもの、アルコール性認知症のように生活習慣によるものなどがあります。まれにプリオン病のような感染症、遺伝性疾患などが原因になります。

 またうつ病やてんかん、甲状腺機能異常、ビタミン欠乏なども認知症に近い症状が現れることもあります。

 現在の医学では、多くの認知症の根本治療はできませんが、うつ病やてんかん、ビタミン欠乏などは治療により症状の改善やコントロールが可能となる場合もあり、原因を見つけることが重要です。本人や周囲の人が「おかしい」と思った時が受診のタイミングです。早めに神経内科や脳神経外科、精神科などを受診してください。

 検査は質問式の認知機能検査や血液検査、頭部画像検査、脳波検査などがあります。多くは約2、3週間で結果が出ます。

 治療は、アルツハイマー病では4種類の薬の保険適用が認められています。他の場合でも症状をコントロールしたり、環境を整えたりして本人らしい生活を続けることが可能です。(元東海大医学部神経内科専任講師・大貫知英氏)

画像大貫知英氏
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