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〈中日病院だより〉(64) 糖尿病は熱中症に注意 夏場は水分補給が大切

(2017年8月8日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する
糖尿病患者の日常の水分補給

 血液中の糖が多い糖尿病の患者さんは、浸透圧により細胞から血管内に水分が引き抜かれ、細胞内が水不足になって脱水を起こしやすくなります。さらに三大合併症の一つの神経障害があると、発汗などをつかさどる自律神経系に支障を来している恐れもあります。汗が出にくいと体に熱がこもるので熱中症になりやすいです。

 糖尿病治療薬の一つであるSGLT2阻害薬は、糖を尿に排出して血糖を下げる作用を持つと同時に、利尿作用があります。このような理由から糖尿病患者さんにとって夏場の水分補給は非常に大切です。

 若い人の体の水分量は60%ほどですが、高齢者では50%程度に。少しの脱水でも回復が困難になりがちです。水や麦茶などカフェインを含まないお茶をこまめに飲みましょう。スポーツドリンクは糖質を多く含むため血糖値を上げて脱水が悪化し、よりのどが乾く場合も。日本人の食事は比較的塩分が多いので、運動時や炎天下を除き、日常生活で塩分入りの水分を常用する必要はありません。

 糖尿病と熱中症は無関係と考えず、めまいや頭痛、吐き気などがあれば、早めにかかりつけ医に相談してください。 (細川香里糖尿病内科副部長・談)

 中日病院 名古屋市中区丸の内3の12の3。(問)中日病院=052(961)2491

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