つなごう医療 中日メディカルサイト

一生で経験する月経増加

心と体すっきりナビ

(2017年8月8日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 女性が一生で経験する月経は、戦前の方で50〜100回、現代の方では450回ほどです。なぜ、これだけの差が出るのでしょう?

 現代女性のライフスタイルが激変し、出産回数が減ったからです。妊娠から授乳する期間を合わせて2年間、月経がないとすると、6人産めば12年間、生理がないことになります。昔の女性は今と比べて栄養状態もよくない上、寿命は短く、初潮は遅く、閉経は早くなるなどの要因もあり、差が出るのです。

 毎月起こる排卵や月経は実は、女性の体にとっては大きな負担になっており、さまざまな病気が増えています。代表的には子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症です。不妊症や腹痛、過多月経などの原因になります。ほかにも、月経困難症(生理痛)、月経前症候群(PMS)など、女性ホルモンと関係が深い病気も少なくありません。乳がんや子宮体がん、卵巣がんも増えています。

 女性の皆さんには、生活様式が変わったことで、月経の回数が増え、病気のリスクが増えている事実を、しっかりと受け止めてほしいです。定期検診をし、病気の早期発見、治療をすることが大切です。気になる症状があれば、すぐに受診してください。日々忙しい方が多いと思いますが、生活習慣の見直しやストレス解消に取り組むことも欠かせません。(産婦人科医 伊藤加奈子)

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人