つなごう医療 中日メディカルサイト

心身の衰え チェックを 県と東大研究事業始動

(2017年8月11日) 【中日新聞】【朝刊】【福井】 この記事を印刷する
画像握力計の扱い方などを教わる参加者ら=坂井市の春江中コミュニティセンターで

 加齢により心身の活力が弱っていく「フレイル(虚弱)」予防に向けた、県と東京大高齢社会総合研究機構の共同研究事業が本格始動した。モデル地域となった坂井、あわら両市の高齢者19人が10日、フレイルの予兆をチェックするサポーターの資格を取得。事業の担い手を得て、今月下旬から各地で活動を展開し、高齢者同士での自発的な健康づくりを促しながら健康寿命の延長を目指す。

 坂井市の春江中コミュニティセンターであったサポーター1日養成講座で、19人は「栄養」「口腔(こうこう)」「運動」「社会性・こころ」の4分野で計11あるチェック項目を確認し、握力や手足の筋肉量を図る機器の取り扱い方法など学んだ。

 講義では同機構の飯島勝矢教授が「チェックがゴールではない。チェックを受けた人が社会参加や生活の工夫に意欲を持つことが望ましい」と、活動に期待。受講した全員に修了証が手渡された。認知症や健康づくりのボランティアに取り組んでいる宮崎清枝さん=あわら市市姫4=は「相手の状態を知った上で深い活動をしたい」と意気込んだ。

 今後、24日のあわら市細呂木地区を最初に両市の3カ所で計100人弱のチェックを行う計画。5カ月ほど期間を置いて同じ高齢者を再度調査し、状態の変化を見る。12月には第2回の養成講座を開催し、活動の拡大を図る。

 県長寿福祉課によると、共同研究事業は2020年3月末までを予定し、来年度以降は取り組みを県内各地に広げたい考え。フレイルチェックによる高齢者の健康づくりのほか、在宅医療の増加を見込んで医療関係者の負担軽減に向けた仕組みづくりも検討する。(北原愛)

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人