つなごう医療 中日メディカルサイト

くも膜下出血後、水頭症で手術

紙上診察室

(2017年8月15日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q くも膜下出血後、水頭症で手術

 7年前にくも膜下出血となり、その後水頭症にもなり手術しました。今は降圧薬を飲んでいます。最近、頭がぼうっとすることが多くなり、再発ではと心配です。 (女性・70歳)

A CT検査や血圧管理を

 くも膜下出血は主に脳の血管のこぶ(脳動脈瘤(りゅう))破裂によって起き、中年以降の女性や喫煙者に多い脳出血です。この出血で脳脊髄液の通り道であるくも膜の下の空洞が血液でふさがれて脳脊髄液がたまり、脳室(脳の空洞)が拡大して脳が圧迫されます。これがくも膜下出血後の水頭症で、軽いものも含めると約半数の人に起きます。

 治療は、脳室の中に過剰にたまった脳脊髄液を排出する手術(シャント術)を行います。

 手術で良くなっても、再発することがあります。症状は認知症状、尿失禁、歩行障害です。

 質問者は「頭がぼうっとする」とのことですから、水頭症が進行している可能性は低いと思われますが、水頭症の初期にみられる症状で、再発の可能性も否定できません。コンピューター断層撮影(CT)検査を行い、脳室の拡大をチェックする必要があります。

 また熱中症による脱水症状、または降圧薬の効き過ぎによる低血圧で、頭がぼうっとすることもあります。症状が出たときに血圧を測る必要もあります。

 それとは別に、くも膜下出血の再発も心配と思います。治療した脳動脈瘤が再度拡張したり、新しい脳動脈瘤ができたりして、それらが破裂する可能性もゼロではありません。術後、3年に一度は脳血管の検査を受けた方がよいでしょう。降圧薬で血圧を正常範囲に保つようにしてください。 (帝京大医学部名誉教授・中込忠好氏)

画像中込忠好氏

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人