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〈中日病院だより〉(65) 糖尿病、筋力低下の傾向 運動、栄養摂取を適度に

(2017年8月15日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する
サルコペニアの原因

 加齢とともに筋肉の量や質が低下した状態を「サルコペニア」といい、活動量が減り、寝たきりや転倒骨折のリスクも高まります。筋肉量の維持に不可欠なインスリンが効果的に働かない糖尿病の患者さんは、サルコペニアになりやすいといわれています。

 筋肉は血糖値の調節に重要な役割を果たしており、筋肉量の低下は糖尿病を悪化させます。運動は急性の効果として血糖値を下げるだけでなく、長期的には筋肉の量や質の改善、さらにインスリンの働きを改善して血糖値を低下させる効果があります。有酸素運動や筋トレが有効ですが、運動機能の低下した高齢者には片足立ちや壁での腕立て伏せ、ストレッチもおすすめです。

 栄養も大事。過度な糖質制限をすると体は筋肉を分解しアミノ酸からブドウ糖を作ってエネルギーを補います。すると体重は減っても、筋肉が減る一方、内臓脂肪は減らず、血糖値は下がらない、といったことも起きます。

 健康な高齢者は1日に体重1キロあたり1〜1.2グラムのタンパク質が必要ですが、三大合併症の一つである腎症を合併している人は腎臓の負担になる場合も。主治医に相談が必要です。(細川香里糖尿病内科副部長・談)

 中日病院 名古屋市中区丸の内3の12の3。(問)中日病院=052(961)2491

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