つなごう医療 中日メディカルサイト

三叉神経痛、薬以外の治療は

紙上診察室

(2017年8月22日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 三叉神経痛、薬以外の治療は

 1年ほど前から左の頬と左の奥歯に痛みがあります。原因は三叉(さんさ)神経かもしれないとのことで、内科で処方された薬を毎日服用していますが、すっきりしません。知人から鍼灸(しんきゅう)治療がよいと聞いたのですが、受けてもいいですか。(女性・66歳)

A 手術、局所麻酔、鍼灸も

 三叉神経は、顔面に対する外からの刺激を伝える脳神経で、左右一対の3つの枝があり、1番上の枝が額、2番目の枝が頬、3番目の枝が下あごに分布しています。神経の分布に沿って痛みが発生するのが三叉神経痛です。1本の枝にだけ痛みが出る場合と2本以上に出る場合がありますが、いずれも非常に強い痛みが突発的に起こります。

 日常のさまざまな動作で誘発されるのが特徴で洗顔、化粧、ひげそり、会話、食事、歯みがき、風に当たるなど、ささいなことで顔面に痛みが走ります。

 原因には、脳血管の圧迫による特発性三叉神経痛と、脳動静脈奇形や脳腫瘍などで圧迫されて生じる症候性三叉神経痛があり、脳の磁気共鳴画像装置(MRI)検査で見分けられます。

 治療には抗てんかん薬の服用や、痛みの原因となる神経と血管の圧迫を取り除く手術、痛みが出ている神経節に局所麻酔薬を注射して痛みを感じなくさせる「神経ブロック」、高線量の放射線を照射して痛みを取る「ガンマナイフ」があります。

 これらは西洋医学の治療法で鍼灸は東洋医学の考え方です。必ずしも効くとは限りませんが方法や体質が合えば痛みを軽減できるかもしれません。内服薬のように疲労感やふらつきなどの副作用が出る心配がありませんので試してみる価値はあります。主治医とご相談ください。(松波総合病院脳神経外科部長・沢田元史氏)

画像沢田元史氏

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人