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発達障害の子に運動を 宮川医療少年院が伝授 教員向け体験会

(2017年8月31日) 【中日新聞】【朝刊】【三重】 この記事を印刷する
画像新聞紙を丸めた棒を投げ渡すトレーニングをする参加者たち=伊勢市小俣町の宮川医療少年院で

 発達障害の非行少年のために開発した運動トレーニングを、宮川医療少年院(伊勢市)が、発達障害の子どもと関わる小中学校の教員らに伝えている。トレーニングの体験会が30日、同少年院であり、教員や保護観察官ら17人が参加した。(青木ひかり)

 少年院の職員が講師となり、教員らは5種類のトレーニングを実際にやってみた。2人1組になって互いに棒を投げ渡すトレーニングは、力加減や投げ方を考えなければならず、慣れるまでは棒を落としてしまう参加者もいた。伊勢市明倫小の特別支援学級を担当する角屋瞳さん(23)は「楽しみながらできるのがいい」と話した。人の動きをまねすることで記憶力を鍛える訓練もあった。

 発達障害の子は、自分の手足の長さや肩幅を想像できず、体を動かすことが苦手になる傾向があるという。トレーニングは7分野に分けられ、短い動作を繰り返しながら、体の感覚、記憶力などを鍛える。

 宮川医療少年院は8年ほど前、入院中の少年向けにトレーニングを始めた。社会復帰の基礎となる運動能力を高めるためで、トレーニングでのレベルアップが少年の自信にもつながるという。運動トレーニングとは別にクイズ形式の問題を解く「認知機能トレーニング」も開発し、11月に体験会を行う予定。

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