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ゆっくり・早く 交互に3分ずつ インターバル速歩 アプリ開発で普及へ 信大院グループ

(2017年8月31日) 【中日新聞】【朝刊】【長野】 この記事を印刷する
画像「インターバル速歩」の効果や開発するアプリを説明する増木准教授=松本市の信州大で

 信州大大学院医学系研究科スポーツ医科学教室(松本市)などでつくる研究グループは30日、同研究科の能勢博教授が考案した健康法「インターバル速歩」を活用したスマートフォン向けのアプリを開発すると発表した。同健康法を実践しているのは県内の中高年者が中心だが、アプリを通じて参加者を広げ、若い世代への普及も図る狙い。2019年度の本格運用を目指す。(水田百合子)

 インターバル速歩は、ゆっくりした歩きと早歩きを3分ずつ交互に行う健康法で、体力向上や健康増進、生活習慣病の改善などに効果があるとされる。

 インターバル速歩を活用した事業では、携帯型のカロリー計を使って歩行時間や歩行速度などを記録し、実践している人が月に1回、地域の公民館などに赴いてカロリー計をコンピューター端末に接続することで、個別の運動成果の通知やアドバイスをしている。

 現行のシステムが始まった2005年以降では、中高年者を中心に延べ7300人が実践し、健康データなども蓄積している。

 開発するアプリでは、アプリをダウンロードするとスマートフォンがカロリー計と同じ役割を果たし、公民館などに行かなくてもアプリを通して運動成果などを知ることができる。

 実践する人が増えればデータの蓄積量も増加し、個人の体形や体調に応じて得られる効果を高い精度で予測することにつながり、より適切なアドバイスなどもできるようになるという。

 アプリを開発するこのプロジェクトは、日本医療研究開発機構(AMED)が支援する研究事業に採択され、本年度は1千万円の補助金を受ける。「キッセイコムテック」(同市)と「グラムスリー」(東京)がアプリの開発を手掛け、来年度は被験者を募集してアプリを用いた健康効果などの検証実験を予定している。

 プロジェクトを総括する同研究科の増木静江准教授は「アプリの開発によって、インターバル速歩を全国に展開し、普及させていきたい」と話している。

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