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臍帯血 カルテ改ざんか

(2017年8月31日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

医師ら 譲り受け直後に新会社

 他人の臍帯血(さいたいけつ)を国に無届けで移植したとされる事件で、「表参道首藤クリニック」(東京都渋谷区)院長の医師首藤紳介容疑者(40)や臍帯血販売業者らが、実際はアンチエイジングなどが目的なのに、届け出の必要がない特定27疾病の治療目的と、カルテの内容を改ざんしていた疑いがあることが、捜査関係者への取材で分かった。

 カルテの改ざんは、表参道首藤クリニックを含む複数のクリニックで行われていたとみられる。

 愛媛など4府県警の合同捜査本部は、高額の費用がかかる移植を営利目的で進めるため、故意に書き換えた疑いがあるとみて経緯を調べる。

 また、篠崎庸雄容疑者(52)が臍帯血販売会社「ビー・ビー」(茨城県つくば市)を設立したのは、2009年に経営破綻した民間バンク「つくばブレーンズ」(つくば市)から臍帯血を譲り受けた直後だったことも判明した。

 捜査本部によると、譲り受けたのは千数百人分で、設立後に三百数十人分を販売していた。

 捜査関係者によると、篠崎容疑者が、クリニックへ臍帯血を転売していた福岡市の卸売会社「レクラン」元社長や京都市の「京都健康クリニック」経営者らにカルテの書き換えを持ち掛けていたという。

 一方、関係者によると、篠崎容疑者はもともと設備関係の仕事をしていたが、ビー社設立前はブレーンズの株主の一人で、再生医療の研究などをうたう別会社の社長となっていた。

 10年2月ごろ、ブレーンズの業務を引き継ぎ、同4月、ビー社を設立。別会社にはバンクとしての経営実績がなく、ブレーンズの利用者から不安の声が出ていた。

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