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アルツハイマー 採血し簡単診断 京都府医大が新手法

(2017年9月5日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

 アルツハイマー病かどうかを、腕から採取した血液を使って診断できる手法を開発したと、京都府立医大の徳田隆彦教授(神経内科学)らのチームが四日付の海外の専門誌電子版に発表した。徳田教授は「新手法は体への負担が少なく簡便で、正確、迅速に判別できる」と話している。

 チームによると、「タウ」というタンパク質のうち、脳内に蓄積しやすいタイプのタウが増えるとアルツハイマー病になりやすいため、診断ではこの異常なタウの血中量を測定。これまで、脳脊髄液から検出する方法はあったが、背中に針を刺して採取する必要があった。

 また、タウは、脳から血中にはごく微量しか移行しないため測定が難しかった。

 チームは、タウに結合する抗体が目印になることを利用し、特殊な分析機器を導入して血中のタウを従来の1000倍の感度で検出できるようにした。

 新手法で、60〜80代の男女20人の血液を分析したところ、異常なタウの量は患者の方が高くなる傾向が確認でき、診断に使えることが分かったという。

 将来、記憶テストなどの前に実施する患者の迅速スクリーニングなどに用いることを想定しており、実用化に向け企業との共同研究を検討するとしている。

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