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数年前から膀胱炎繰り返す

紙上診察室

(2017年9月5日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 数年前から膀胱炎繰り返す

 数年前から膀胱(ぼうこう)炎を繰り返しています。抗生剤を飲めば良くなりますが、1週間で再発することもあります。超音波検査で異常はありませんでしたが、ほかにも何か検査をした方が良いのでしょうか。(女性・70歳)

A 排尿障害など検査を

 何らかの原因で膀胱内に細菌が繁殖し、粘膜に炎症が起きることで生じる病気です。大半は「急性膀胱炎」で原因菌は大腸菌であることが多く、尿の出口から膀胱に入り込んで炎症を起こします。症状には排尿時の痛みや残尿感などがあり、抗生剤を飲むと短期間で治ります。

 質問の方は「反復性膀胱炎」と思われます。6カ月に2回以上または1年に3回以上の再発と定義されています。原因としては治療後の細菌の残存や再感染が考えられます。閉経後の女性は女性ホルモンの減少が関係すると言われ、膀胱炎になりやすい体質に変わる人もいます。

 膀胱の収縮力が低下する排尿障害で残尿が多い人や、長時間尿をためてしまう人も細菌が繁殖しやすくなります。排尿直後に超音波検査をして残尿量を測ったり、排尿の時間と量を日誌に付けたりして排尿状態を確認します。このほかに膀胱のがんや結石、子宮や大腸の病気が隠れている場合もあります。コンピューター断層撮影(CT)検査や膀胱の内視鏡検査などが必要に応じて行われます。

 原因となる病気がなければ生活上の注意を伝え、経過観察します。再発したら原因菌を調べて、効果の期待できる抗生剤を使います。再発を防ぐには栄養と睡眠を十分に取り免疫力を保つこと、体を冷やさないこと、1日1〜1.5リットルの水分を取ることが大切です。(名古屋市立大看護学部教授、泌尿器科医)

画像窪田泰江さん

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