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体力や栄養を蓄える秋

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(2017年9月5日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 秋の気配を感じ始める時期ですね。東洋医学の観点からは、秋に体を整えることが、冬を元気に過ごす準備になります。

 湿度が急激に低くなり、気温も下がる秋には、乾燥をどう防ぐかがポイントです。東洋医学では、乾燥は外だけではなく、体の内部でも起こると考えられています。よって、喉や鼻、皮膚、口腔(こうくう)といった場所が水分を失いやすく、風邪をひく原因になります。

 辛みのあるショウガや大根、ネギなどが風邪の予防になります。ナシやレンコン、ごま、はちみつなどは体に潤いを与え、乾燥を防ぐといわれており、お勧めです。

 秋は収穫の季節ですが、人間にとっても、体力や栄養を蓄える時期と考えられています。日が短くなる環境に体がついていけるよう、できるだけ早寝早起きを心がけてください。スポーツも適度にし、動きすぎてエネルギー(気)を発散しすぎることのないようにしましょう。

 人によっては、気分が落ち込み「うつ気分」になりやすくなる時期です。ストレスをためこまないよう、外出したり、趣味や癒やしの時間を持ったりするのもいいですね。中国では月見を楽しむ「中秋節」という伝統行事があります。昔から、秋の夜に家族や仲間と集まり、お菓子を食べながら、月見を楽しむ時間を大切にしていたのでしょう。(産婦人科医・伊藤加奈子)

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