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子の医療 窓口無料化 伊勢市と度会郡4町 来年9月

(2017年9月6日) 【中日新聞】【朝刊】【三重】 この記事を印刷する

未就学児対象 県内初

 病気やけがをした子どもが病院や診療所にかかった場合、窓口で医療費を支払わなくても済む助成制度の導入を、県内の市町が相次いで表明している。5日には伊勢市と玉城、度会、南伊勢、大紀の4町が、2018年9月から一斉に始めると記者会見で発表した。(大島康介)

 窓口無料化は、鈴鹿市が今年4月、0〜3歳の乳幼児を対象に始めたのが県内唯一の事例。県によると、四日市市と伊賀市、名張市が18年4月から、亀山市と志摩市が同年9月からの導入に向けて検討に入っている。

 伊勢市など5市町は来年9月1日の受診分から、未就学児を対象に窓口無料化とする。小児科に限らず、歯科の受診費や薬の購入費も窓口で支払わなくて済むようになる。

 現状でも伊勢、玉城、度会、南伊勢の4市町は中学3年まで、大紀町は高校3年までの医療費が無料。ただし、自己負担分となっている医療費の2割は、受診者が医療機関の窓口に支払った上で、市町から後日、同額を受け取る「償還形式」となっている。

 記者会見には、伊勢市の鈴木健一市長と4町の町長や副町長が出席。鈴木市長は、5市町が同時にスタートさせる意義を「住んでいる市町の外で医療機関を受診した場合でも、窓口で支払わなくてよくなる。広域で実現するのは県内で初めてだ」と述べた。

制度導入 県内で続々 愛知、岐阜は県が実施

 子どもの医療費の窓口無料化は、他の都道府県では一般的だが、三重県は導入していない8府県の一つとなっている。来年9月から窓口無料化に踏み切る伊勢市の鈴木健一市長も「本来は県内の全市町が一緒に導入するのが望ましい。県の取り組みに期待したい」と要望を口にした。

 窓口無料化は、愛知県では入院が中学3年まで、通院が未就学児を対象に実施済み。岐阜県でも未就学児については入院、通院とも窓口で支払わなくて済むようになっている。

 伊勢市など県内の市町が県に先行して導入を進めているのは、人口減少に見舞われる中、子育て環境の面で他県の市町村に見劣りする要素を少なくしたいためだ。伊勢市の鈴木市長は「窓口無料化していない県は、ほとんどなくなってきている」と強調する。県医務国保課の担当者は「要望が多いことは認識しており、検討はしている」と話している。

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