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おたふくかぜで336人難聴 学会「定期接種の対象に」 15、16年調査

(2017年9月6日) 【中日新聞】【夕刊】【その他】 この記事を印刷する

 おたふくかぜの合併症で難聴になった人が、2015、16年の2年間で少なくとも336人いることが6日、日本耳鼻咽喉科学会による初の全国調査で分かった。予防接種で防げた可能性があるとして、原則無料の定期接種の対象とするよう国に求める。

 学会が全国の医療機関を対象に調査し3536施設から回答を得た。336人が難聴になったと診断され、詳細が判明した314人の約8割に当たる261人が、日常生活に支障を来す高度難聴または重度難聴だった。両耳とも難聴となった14人のうち11人は、補聴器を使ったり人工内耳を埋め込んだりした。

 全体の約半数に当たる154人が5〜10歳で、子どもが難聴になるケースが多かった。一方で子育て世代の30代も目立った。

 おたふくかぜはムンプスウイルスが原因で耳の下の腫れや発熱が起こる。ワクチンはかつて混合ワクチンとして定期接種されたが、副作用が問題になり1993年に中止。その後はおたふくかぜワクチン単独の任意接種となった。接種率は3〜4割程度にとどまる。

 学会は「先進国で定期接種でないのは日本だけだ。急に何も聞こえなくなって一生後遺症に苦しむ現実がある」として予防接種を勧めている。

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