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20代女性 梅毒や淋病増加

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(2017年9月12日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 性感染症(STD)には、エイズウイルス(HIV)感染症、C型肝炎、B型肝炎、クラミジア感染症などがあります。その中でも、梅毒や淋病(りんびょう)はここ数年、異常に増えていて、どちらもこれまで標準的だった薬物治療では治りにくいのが特徴で、20代の女性に多くみられます。

 梅毒は梅毒トレポネーマという細菌、淋病は淋菌の感染により起こります。ほとんどは、粘膜の接触を伴う性行為によるものです。

 淋病は、感染後、数日の間に、男性は尿道に痛みを感じ、うみが出ます。女性は無症状の場合も多いですが、ほうっておくと不妊症などの原因にもなります。梅毒は感染後3週間ほどで、感染した場所にしこりなどができます。放置すると、数年後に手足のまひなどが出ることもあります。

 患者数が増えている背景には、オーラルセックスの増加と耐性菌の増加が挙げられています。抗生物質の内服や注射で治療をしますが、耐性菌の場合、これまでの薬が効きにくく、治りにくいです。

 STDを防ぐためには、コンドームの使用が重要ですが、口から口への感染に関しては、予防が困難で、完璧には防げません。性交渉の際には、常にSTDのリスクがあることを念頭におき、気になる症状があれば、男性は泌尿器科、女性は婦人科を受診してください。(産婦人科医・伊藤加奈子)

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