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塩尻 松本歯科大病院に 細胞・再生医療センター開設

(2017年9月16日) 【中日新聞】【朝刊】【長野】 この記事を印刷する
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 松本歯科大病院(塩尻市)は15日、歯の土台となる歯槽骨の再生医療研究を目的とした「細胞・再生医療センター」を開設したと発表した。同センター初のプロジェクトとして、骨細胞などに変わる「骨髄間質細胞」を使った歯槽骨再生医療の臨床研究を年内に始める。

 同研究では、現在は人の手で行っている細胞培養の工程を自動化した小型の「自動培養装置」を導入し、新たに院内に整備した「小規模細胞調製施設」で行うのが特徴で、これらの実用性の実証にも取り組む。

 研究を中心に担う各務秀明教授(53)=写真=によると、同施設は一般的な細胞調製施設のおおむね10分の1の費用で設置、運用ができるため実用性が確認できれば細胞・再生医療の普及につがなる。

 歯槽骨の再生は、患者の骨髄液から採取した骨髄間質細胞を培養して移植し、歯槽骨を再生させる技術。がん手術で歯槽骨を切除した人などへの治療が期待できる。

 臨床研究では、10人の患者に同施設で培養した細胞を移植する。研究期間は2年半を予定する。

 各務教授は「歯槽骨再生の技術と安全性は、国内数施設の臨床研究でほぼ確立されている。今回の研究で施設の実用性を証明できれば、全国のクリニック単位で導入できるようになり、細胞・再生医療の普及につながる」と話している。(一ノ瀬千広)

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