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診察なしで社員に医薬品

(2017年9月16日) 【中日新聞】【夕刊】【その他】 この記事を印刷する

名古屋の薬局会社 健保制度を悪用

 愛知県などで薬局を展開する「シー・アール・メディカル」(名古屋市)の元取締役が社員から注文を取った医療用医薬品を、病院で診察を受けさせずに処方箋を作成し、市販品より安く販売していたことが、同社への取材で分かった。

 医師が診察せずに自己負担分の3割で購入しており、税金や保険料で病気やけがをした人の医療費を支える健康保険制度を悪用した形。同社は「薬剤師や薬局の信頼を揺るがしかねず、深くおわびする」としている。

 同社によると、30代の元取締役が昨年2月以降、社員に薬の注文を取り、知り合いの医師が勤める三重県鈴鹿市の病院に社員ら13人分の保険証コピーを提出し、処方箋の作成を依頼。病院は診察したように装い計約80枚を作成、同社が運営する薬局が処方箋に基づき、保湿剤や鎮痛剤などを出していたとしている。

 外部から指摘があり社内で調査、一連の不正が判明した。元取締役は「社員が忙しくて病院に行けないので、利便性を考えてやってしまった」と認め、9月1日付で取締役を辞任した。同社は調剤報酬計約36万円の保険請求を取り下げる方針。

 同社は東証一部上場の医薬品流通支援会社「メディカルシステムネットワーク」(札幌市)の子会社。東海・北陸地方を担当し、愛知県など6県で「なの花薬局」など約50店舗を運営している。

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