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調剤ロボ導入 待ち時間半減 藤田保健大病院 薬剤師は服薬説明に力

(2017年9月25日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する
画像ロッカーのように並ぶ機械が「調剤ロボット」。処方箋の情報が送られてくると自動的にトレーに薬を集める=豊明市の藤田保健衛生大病院で

 藤田保健衛生大病院(豊明市)は、患者に渡す薬を自動で調剤する機械「調剤ロボット」を導入した。大学病院で導入は初めてで、待ち時間が1時間から30分に半減。病院は省力化できた分を、患者への服薬方法の説明など薬剤師本来の業務に振り向ける考えだ。(稲田雅文)

 同病院では、窓口で薬を渡す院内処方が7割を占める。外来と入院患者を合わせ、1日平均約1500人分を薬剤師が調剤。2千を超える種類の薬を棚から取り出していた。

 8月から本格稼働した「調剤ロボット」はこの作業を自動化。ロボットといっても人の形ではなく、高さ2メートルのロッカーのような形で計8台を導入した。医師から処方箋の情報がデータで送られてくると、薬の棚から自動で錠剤を集めてトレーにまとめる。8割の調剤が自動化され、薬剤師は正しいかを確認するだけで済む。

 薬剤師は薬を患者に渡す際の説明や、医師の処方箋が正しいか照会するといった業務に多くの時間を使えるように。すでに入院患者向けの薬剤師を増員しており、10月からは窓口の薬剤師を増やし、最終的に待ち時間を15分に短縮させる考えだ。

 収入増にもつながった。薬剤師が患者に服薬指導をする件数が月間2400件から3400件に増え、報酬の増加で月に100万円の増収となった。

 山田成樹薬剤部長は「待ち時間に関する患者からの苦情がほとんどなくなり、“もっと丁寧に説明してほしい”といった内容に変わってきた。機械にできる業務は機械に任せ、患者に安全、適切に薬を服用してもらうという薬剤師本来の業務に力を入れたい」と意気込む。

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