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心房細動治療に新手法 風船状の器具高周波で加熱 浜松医療センター 手術短縮や費用節減

(2017年9月26日) 【中日新聞】【朝刊】【静岡】 この記事を印刷する
画像心臓の模型を手に新たな手術法を説明する武藤真広さん=浜松市中区の浜松医療センターで

 浜松市中区の浜松医療センターが8月下旬、不整脈の一つである心房細動の治療法として、県内で初めて「高周波ホットバルーンカテーテル心筋焼しゃく術」を成功させた。従来の方法に比べて手術時間の短縮や費用の節減につながると予想される。

 心臓の上部にある心房が小刻みに震える症状を心房細動という。高齢になるほどなりやすく、心臓が規則正しく収縮しないために血液の流れが悪くなり、脳梗塞の原因になる可能性がある。

 治療法としてはカテーテルを使った手術が主流で、異常な電気信号を遮断するために肺静脈の周囲を数10カ所焼く治療が多く行われていた。他にカテーテルの先に風船(バルーン)状の器具を付けて内部で膨らませ、冷凍凝固させる方法があり、同センターでも今年1月から実施を始めた。

 武藤真広(まさひろ)循環器内科長によると、今回成功した方法はバルーンを冷凍凝固ではなく高周波で加熱する仕組み。カテーテルで数10カ所を焼く手術より30分〜1時間ほど短くでき、冷凍凝固させる方法より個人差はあるが20万円ほど費用を安くできる。同センターでは25日までに3例を実施し、今後も症例を増やしていくという。 (相沢紀衣)

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