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4歳孫のアデノイド手術必要?

紙上診察室

(2017年10月3日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 4歳孫のアデノイド手術必要?

 孫で4歳の女児の発音が気になり、耳鼻咽喉科を受診したところ、扁桃(へんとう)肥大とアデノイド肥大と分かり、手術を勧められました。気になるのは風邪の時のいびきぐらいですが、手術は必要ですか。(女性・54歳)

A 話す経験を重ね、改善も

 のどの周りにはウイルスや細菌の侵入を防ぐリンパ組織があり、扁桃と呼ばれています。舌をヘラで押さえると左右両側から出っ張って見える扁桃を「口蓋(こうがい)扁桃」、鼻との境にある扁桃を「アデノイド」と呼びます。

 理由ははっきりしませんが、扁桃はだれもが肥大し、3歳過ぎから始まって、6歳をピークに縮小していきます。肥大すると空気の通り道が狭くなり、場合によっては、息のしづらさやいびきなどの症状が出ます。自然に縮小して改善する可能性もあります。睡眠時無呼吸が頻繁に起こるなどの症状がある場合はご家族に説明し、希望されれば手術をします。

 手術は全身麻酔で行うのが基本。手術で多くの人は症状が改善しますが、術後に出血や痛みが出るリスクもあります。治療効果を含め、利点と欠点をよく主治医に確認してください。

 6歳ぐらいまでのお子さんの場合、言葉を話す経験が少なく、正しい発音ができないため、難聴などの原因がなくても発音に障害が起きることがあります。話す経験を重ねることで自然と正しい発音ができるようになりますが、改善しない場合は就学前に口の中の形態や動きに異常がないか、発音に誤りがないかを確認し、必要があれば発音の訓練を始めます。言語聴覚士が担当し、正しい舌の使い方や息の出し方を指導します。(あいち小児保健医療総合センター耳鼻いんこう科医長)

画像加藤健さん

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