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スポーツ選手と無月経

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(2017年10月3日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 スポーツの秋ですね。適度な運動は、健康に生きるために大切です。現在では、低年齢から、たくさん運動する女子選手が増えてきました。ただ、保護者や指導者に、女性特有の病気の知識や健康管理の知識が普及していないために、大きな問題になっています。

 毎日練習に頑張っている女子選手の皆さん、月経はちゃんと来ていますか? 初潮を迎える時期は10〜12歳ごろという人が多く、遅くとも18歳までに来るのが一般的です。ただ、激しい運動をしている中高生は初潮が遅く、18歳以降で無月経でも放置されていることがよくあります。信じられないですが、今でも「月経が来ているうちは練習が足りない」と言う指導者もいます。

 無月経は、女性ホルモンが十分に分泌されていないサインであることが多いのですが、思春期の成長期に女性ホルモンの分泌が悪いと、骨に影響が及びます。閉経後の女性がなるような骨粗しょう症のように、骨がもろくなってしまい、骨折が起こりやすくなる可能性があります。

 また、無月経を放置すると、将来の妊娠への悪影響も心配されます。生理関連の不調がある選手がいたら、スポーツ医学の知識がある医師がいる婦人科を受診してください。次回もスポーツ選手の月経に関するトラブルを紹介します。(産婦人科医 伊藤加奈子)

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