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ホルモン剤で月経管理

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(2017年10月17日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 前回は、スポーツをする女性の無月経についてお話ししましたが、そのほかにも月経に関連するトラブルはあります。生理痛や月経前症候群(PMS)などで、スポーツの成果に大きな影響を及ぼします。

 生理の量が多く困っている女性アスリートはたくさんいます。プロ選手でも、精神的、肉体的に調子が悪くなるPMSや月経の時期と、重要な試合の日が重なったために、普段の実力を発揮できなかったという話はよく耳にします。

 これらの月経トラブルは、ピルのような低用量のホルモン剤などで、ドーピングを恐れることなく、病気の治療や月経管理をすることが可能です。指導者や保護者が「ホルモン剤は体に悪い」「飲むと減量できない」など、間違った知識を持っていると、子どもからプロの選手までが、活躍するチャンスを失ってしまいます。

 2008年の欧米諸国の女性選手の低用量ホルモン剤利用率は83%。一方、12年のロンドン五輪に出場した日本人女性選手では7%です。いかに日本人女性選手の間では普及していないかが分かります。

 トラブルがある場合、医師に相談しながら、治療や月経を調整することで、選手の能力が大きく向上します。スポーツ医学の知識がある医師がいる婦人科を受診してください。(産婦人科医 伊藤加奈子)

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