つなごう医療 中日メディカルサイト

金沢など4市2町 小児救急 共同運営で合意

(2017年10月19日) 【北陸中日新聞】【朝刊】【石川】 この記事を印刷する

30人超の輪番体制に

画像金沢広域急病センターの受付と待合スペースのイメージ=金沢市提供

 子どもの夜間救急に広域で対応する体制づくりを進めていた金沢、白山、かほく、野々市の4市と津幡、内灘の2町は、来年4月に金沢市西念の駅西福祉健康センター内に開設する「金沢広域急病センター」の小児科を共同で運営する。輪番で診察にあたる医師の負担軽減や、患者の交通アクセス向上につなげる。各市町の首長が18日、金沢市役所で共同運営に関する合意書を締結した。(小室亜希子)

 広域急病センターは、金沢市大手町にある夜間急病診療所を移転する形で整備する。現在は市内の開業医や金沢大の医師22人がそれぞれ月1〜2回の頻度で夜間の診察に出向いているが、共同運営により金沢市以外からも医師が加わることで三十数人の輪番体制になる。

 これまで通り土日祝日を含めて毎日診療するが、診察時間は開始を現状より30分遅らせ、午後7時半〜11時とする。国道8号に近く、駐車場も広いため、年間3500〜4千人の小児患者が1.5倍に増えると見込まれている。内科はこれまで通り金沢市単独で運営する。

画像小児救急の共同運営に関する合意書を締結した4市2町の首長=金沢市役所で

 金沢市内では新規で小児科を開業する人が減少しており、開業医の高齢化が進んでいる。今後、市単独では夜間救急の運営が厳しくなると予想され、4市2町の行政や医師会が広域運営の検討を進めてきた。交通アクセスの向上により、軽症にもかかわらず県立中央病院などの二次医療機関を受診するケースを減らす狙いもある。

 4市2町は今後「石川中央こども初期救急医療協議会」を共同で設置して運営を担う。運営経費は、各市町の受診患者数の比率による。締結式で山野之義金沢市長は「安心して子育てできる地域への大きな一歩」と期待した。

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人