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斜視は白内障手術できない?

紙上診察室

(2017年10月24日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 斜視は白内障手術できない?

 白内障手術を受けた際、左目は外斜視のため手術できないと言われました。外斜視は5年前に家族から指摘されて初めて分かりました。成人になってから斜視になることはあるのでしょうか。白内障手術は断念するしかありませんか。(男性・75歳)

A 目が正面に来るか確認を

 一方の目の視線は目標に正しく向き、反対の目の視線が別の方向にずれる状態を斜視と呼びます。外側にずれるのが外斜視で、常にずれている恒常性外斜視と、ずれない時が混在している間欠性外斜視の2種類があります。恒常性外斜視は、間欠性外斜視が経過とともに悪化したものがほとんどです。

 斜視は小児期に発症することが多いですが、眼球を動かす神経のまひや甲状腺などの病気により、成人になって発症することもあります。一方、高齢になってからの斜視は、白内障による視力の低下や、両目が正面を向くように働く両眼視の低下、緑内障による視野異常が原因と考えられます。

 両目の白内障手術で視力、両眼視が改善されると斜視も良くなるケースはよくみられます。しかし、緑内障で視野が欠けたり、視力が低下したりした場合は両眼視に障害が起きているので白内障手術を受けても斜視が改善するとは断言できません。緑内障の影響がなければ手術を受けてもよいと思います。

 白内障手術では、手術をする目が正面を向いていないと顕微鏡での操作が非常に困難です。外側にずれた状態だと手術できませんが、手術しない目を外に向けられるなら、手術する目は正面に来るので手術は可能になります。手術する目が正面に来るかを一度確認してみてください。(眼科やがさき医院院長・矢ケ崎悌司さん)

画像矢ケ崎悌司さん

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