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動物で人の臓器作製容認 文科省、基礎研究に限定

(2017年10月25日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

 動物の体内で人の臓器を作る研究について、文部科学省の専門委員会は24日、適切なルールや厳格な管理体制の下であれば「基礎研究に限り容認し得る」とする見解をまとめた。主に病気の人に移植する臓器の作製を目指す研究だが、現時点では安全性に懸念があり、作った臓器を人に移植することは「考えられない」と否定した。

 今後、動物の体内で人の脳神経、精子、卵子を作ることや、霊長類を使うことを認めるかを議論し、本年度中に報告書をまとめる。文科省は、2018年度に指針を改正する方針で、研究が解禁される見通し。

 人の臓器を持つ動物は、動物の受精卵(胚)に人の細胞を入れた「動物性集合胚」を、動物の子宮に移して誕生させる。現在は文科省の指針などで、動物性集合胚の作製は認めているが、誕生させることを禁じている。

 24日の報告書の素案では、人の細胞を持つ動物の研究は「不足している移植用の臓器や組織を補える可能性がある」と指摘。病気の発症の仕組みや薬の毒性を調べることにも利用できるとした。

 移植に使わなくても臓器ができる過程などの基礎的な理解が深まる可能性があり、個別の研究計画を認めることはあり得るとした。

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