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〈生活部記者の両親ダブル介護〉(28) 肺炎で入院

(2017年10月25日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

「思い出の柳ケ瀬」へ行こう

画像病院へは、リフト付きの車いす用自動車で送ってもらいました。リフトに乗っているのが父です

 「男子三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」とは、人間は三日でも見違えるほど成長するものだという意味だが、衰える時もそうらしい。金曜日、父の施設から連絡が入る。「微熱が続き、たんが出る」と。週末に面談。好物の食べっぷりで健康状態をチェックするわが家の「どら焼きチェック」もクリア、ひとまず安心した。

 だが、日曜の夜、たんの量が急に増えたという。「紹介状を書くので、ご家族に病院へお連れ願いたく…」。だが、どういう病気が考えられるか、可能性レベルで聞いても絶対に言わない。介護は医療に立ち入らない原則があり、介護施設で病名を挙げるわけにいかないのだ。

 あいにく妻は風邪で発熱、弟も現場仕事を抱えている。やむを得ぬ。各方面に取材等の延期をお願いして都合を付ける。皆さん事情をくんでいただいたが、取材を仲介してもらった方からは「先方は忙しい方なので、今後は失礼のないように」。もっともなことに頭を下げる。

 たんにむせる父。昼前からあちこちと病院内を回され、待つこと7時間。左胸の肺炎で2週間以上の入院を要すという。多くの書類に署名・押印するのも手慣れた。経済事情から、個室でない点も確認する。入院に必要なグッズも、ドラッグストアの店員に病院でもらったリストを示して相談すると、あれこれとそろえてくれた。

 わが三浦家の介護民俗学の調査で、岐阜・柳ケ瀬が父母のデートスポットだったらしいことが判明した。今の寂れた柳ケ瀬を見て何を思うか不安はあるが、「早く肺炎を治し、思い出の柳ケ瀬に行きましょう」と父を励ましている。(三浦耕喜)

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