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iPSとナノ繊維 「心筋シート」作製

(2017年10月27日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

京大など、ラットで成功

 人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った心筋細胞を、ナノファイバー(微細繊維)を土台にして実際の心筋に近いシート状にし、心臓病のラットに移植すると機能が回復したと、京都大や大阪大などのチームが26日付の米科学誌電子版に発表した。

 このシートは人の心筋のような向きのそろった構造を持ち、弾力性や強度がある上、扱いやすく、細胞の成長も比較的良好。ナノファイバー部分は2〜3カ月で分解され安全という。

 劉莉(りゅうり)京大准教授は「大型動物で実験し、次世代の心臓病治療として応用を目指す」としている。

 チームは心筋細胞とナノファイバーを組み合わせて培養し、厚さ数百マイクロメートル(マイクロは100万分の1)のシート状に加工。慢性心筋梗塞のラットの心臓に移植し、4週間後に観察すると心機能の改善が確認できたという。

 大阪大はiPS細胞から作製した心筋シートを重症心不全患者に移植する臨床研究計画を進めているが、この計画に今回のシートをすぐに取り入れるわけではないとしている。

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