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〈中日病院だより〉(71) ピロリ菌(下) どう除菌?

(2017年10月31日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する

3種の薬剤 7日間服用

画像ピロリ菌の有無を調べる尿素呼気試験=中区の中日病院で

 ピロリ菌は胃粘膜に感染して胃炎を起こします。感染は生涯にわたって持続することが多く、胃粘膜の慢性炎症から、萎縮性胃炎、胃や十二指腸潰瘍、胃がんなどさまざまな疾患の原因となります。

 国内のピロリ菌感染者は人口の約半数とされていますが、ほとんどが症状もなく健康に暮らしています。予防医学の観点からは感染者全員が除菌治療の対象になり得ますし、将来の医療費削減にもつながると言えますが、健康保険が適用されるのは、感染が疑われ、内視鏡検査で胃や十二指腸潰瘍、胃炎と診断された方などです。

 7日間、朝夕食後に抗生剤など3種の薬を飲む「一次除菌」で、約8割の人の菌が消えます。しっかり除菌できているかを診断するには、吐いた息を調べる尿素呼気試験をします。それでダメでも、抗生剤の種類を変えた「二次除菌」でほとんどの人が除菌できます。除菌成功後にも胃がんが見つかることがあるので定期的な内視鏡検査は必要です。(山田尚史内視鏡センター部長・談)

 中日病院 名古屋市中区丸の内3の12の3。(問)中日病院=052(961)2491

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