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たこつぼ型心筋症 再発が心配

紙上診察室

(2017年10月31日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q たこつぼ型心筋症 再発が心配

 胸が苦しくなり救急搬送され、たこつぼ型心筋症と診断されました。退院して今は落ち着いていますが、再発が心配です。今後の注意点は?(女性・72歳)

A 持病なければ正常に戻る

 たこつぼ型心筋症は一時的に心臓の動きが悪くなる病気です。身内の不幸や病気、けがなどによるストレスが契機となります。ただ特別なきっかけがなくても発症することがあります。心臓の左心室が正常に収縮せず、たこつぼのような形になることから病名が付けられました。

 原因は詳しく分かっていません。高齢の女性に比較的多く見られます。大震災時に患者数が増えたという報告もあります。

 症状は胸の痛み、息切れなどですが、症状がなくても心電図の異常などから分かる場合もあります。症状だけでは急性心筋梗塞と区別が難しく、心臓の冠動脈につまりがないかカテーテル検査をする必要があります。

 入院治療が必要になり、冠動脈に異常がないのが分かるまでは急性心筋梗塞に準じた治療をします。たこつぼ型心筋症の診断なら特別な治療はしません。ただし心臓の働きが悪くなって心不全を起こした場合は、心不全の治療が必要になります。

 数週間から数カ月で心臓の働きは正常に回復します。ある程度症状が緩和すれば退院できますが、心臓超音波検査で心臓の働きの正常化が確認できるまでは、定期的な通院が必要です。再発は少なく、繰り返すことはまれです。

 特別な予防法はありません。持病があればきちんと治療し、ストレスをためこまないようにするぐらいの注意で大丈夫です。(横浜総合病院ハートセンター循環器科部長)

画像山家謙さん

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