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飛騨に児童精神科開所 発達障害など支援の拠点に

(2017年11月7日) 【中日新聞】【朝刊】【岐阜】 この記事を印刷する
画像テープカットをする都竹市長(右から2人目)や藤江さん夫妻(同3、4人目)=飛騨市古川町若宮2で

 発達障害や心が不安定な子どもを診療する「飛騨市こどものこころクリニック」が6日、同市古川町若宮2のハートピア古川1階にオープンした。自治体が児童精神科単独の診療所を開設するのは全国初。飛騨地域には専門医がおらず、これまで患者は岐阜市や県外で受診していた。 (浜崎陽介)

 所長の児童精神科医、藤江昌智さん(42)は高山市出身。琉球大医学部を卒業後、沖縄県や浜松市の病院で勤務してきた。トラウマ(心的外傷)治療が専門で、児童精神科医の妻小百合さん(38)と診療する。施設は約200平方メートルで、診察室2つと面談室などがある。

 児童精神科医は全国的に不足しており、日本児童青年精神医学会の認定医は、これまで県内に5人だけだった。隣接する富山県も2人しかおらず、飛騨市によると、飛騨地域からは少なくとも約50人が岐阜市の病院へ通院しているという。

 診療対象は中学生まで。完全予約制。年度内は毎週月曜日のみで、既に約50人の予約で埋まっている。来年度からは週5日の常勤体制で診療する。

 この日は開所式があり、都竹淳也市長は「障害や困難を抱える子どもたちを支援する拠点にしたい」とあいさつした。発達障害やいじめ、虐待、性被害などに遭った多くの子どもたちを診察してきた藤江さんは「早期に治療すれば、良い結果を得られることが多い。育児はうまくいかないこともあると思う。困ったときはぜひ相談に来てほしい」と話していた。

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