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〈中日病院だより〉(72) 膵臓がん(上) 症状出にくく発見難しい

(2017年11月7日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する
膵臓がんの5年相対生存率

 突然、膵臓(すいぞう)がんで知人が亡くなった−。このように「症状に気づいた時には手遅れ」とも言われる膵臓のがんについて紹介します。

 膵臓は、食物の消化を助ける膵液(すいえき)や、血糖値の調節を担うインスリンなどのホルモンを産出する臓器です。

 胃の後ろの体の深部にあるため、がんができても症状が出にくく、早期発見は容易ではありません。悪性度も極めて高く、例えば2センチ以下の小さながんでも、すぐに周囲の血管や胆管、神経に浸潤したり、近くのリンパ節や肝臓などに転移したりするため、予後が悪くなります。

 全国がん(成人病)センター協議会の今年の発表では、膵臓がんと診断された人の5年相対生存率は、がんが早期に発見され、膵臓内に限られている初期のステージ1では41.2%ですが、2に進むと18.3%、3では6.1%、4だと1.4%に激減しています。

 がんの死因としては、男性が5位、女性が4位(2015年現在)で、60歳以上の男性にやや多い傾向です。

(中山善秀消化器内科部長・談)

中日病院 名古屋市中区丸の内3の12の3。(問)中日病院=052(961)2491

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