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にきびが治らない大学生の孫

紙上診察室

(2017年11月7日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q にきびが治らない大学生の孫

 男子の孫が今年大学生になりましたがにきびが治まらず、暗い毎日を送っています。中学3年のころから両頬一面に赤い発疹があり、いろいろな病院を受診しました。抗菌剤や抗生物質を処方されましたが、効き目がありません。 (女性・81歳)

A 個人に合わせたケアを

 難治性のにきびでお困りと拝察します。にきびは毛穴の深部でつくられる皮脂が毛穴に詰まり、膨らんだ状態から始まります。細菌の影響で炎症が起きて赤くなり、炎症が強くなると黄色く化膿(かのう)した状態になります。思春期に皮脂を増やす男性ホルモンが増えてにきびが始まりますが、20代以降は皮脂の減少とともに落ち着いていきます。

 皮膚には個人差があり、皮脂の量が多い方、毛穴が詰まりやすい方、炎症が起きやすい方はにきびが多くなります。つぶすと皮膚内で破れ、炎症が長期化し、へこんだ傷痕を残す原因になります。ケアは洗浄剤とぬるま湯での洗顔で過剰な皮脂を取り除くことが基本ですが、乾燥を防ぐため、洗浄剤や洗浄回数は個人に合わせる必要があります。病状に合わないケア用品の使用がにきびを治りにくくしている場合もあります。

 従来の治療は細菌に対する抗生物質の内服や外用薬が主でしたが、最近は毛穴の詰まりに効くアダパレンという成分の外用薬や、抗菌作用に優れた過酸化ベンゾイルの外用薬などが保険診療になり、選択肢が増えています。これらは効果は高いのですが、皮膚への刺激や乾燥感が出ることもあり、皮膚科専門医の下で患者さんに合ったスキンケアや生活習慣の指導を受けながら治療されることをお勧めします。 (三重大医学部皮膚科名誉教授)

画像水谷 仁さん
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