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強い束縛もデートDV

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(2017年11月7日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 私のクリニックでの思春期相談では、デートDVも問題になっています。交際中のカップルの間での暴力のことです。殴る、蹴るだけではなく、強い束縛で相手を思い通りに支配しようとする言動や態度なども暴力です。内閣府の調査では、女性の5人に1人、男性の10人に1人が、交際相手からの被害経験があると答えています。

 以下の行為が1つでも当てはまるなら、2人の関係を見直す必要があります。傷つくことを言う。無視する。気に入らないとすぐ怒り、物に当たる。友人との付き合いを制限する。何度もメールし、すぐに返事しないと怒る。相手の携帯を勝手に見る。デートの費用を全部出させる。

 「愛しているから、独占、束縛する」「強引さは男らしさ、従順さは女らしさ」などの間違った思い込みから、暴力や支配を愛と誤解してしまう人もいます。そのため、デートDVに気付けず、ストーカー事件や傷害事件に発展することもあります。

 どんな理由であれ、暴力は相手の人権を侵害する行為で許されません。1人で悩まず、親や先生らに相談しましょう。もし、友人から被害の相談をされたら、自分の考えを押しつけずに話を聞き「あなたは悪くない」と伝え、周りの大人や相談窓口に伝えるよう勧めてください。次回も子どもたちの悩みをお伝えします。 (産婦人科医・伊藤加奈子)

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