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5学科が連携、考える 80代男性患者に対応策 ユマニテク医療福祉大学校

(2017年11月9日) 【中日新聞】【朝刊】【三重】 この記事を印刷する

歯科や介護 幅広い視野で

患者の症状改善策を発表する学生=10月31日、四日市市塩浜本町のユマニテク医療福祉大学校で(ユマニテク医療福祉大学校提供)患者の症状改善策を発表する学生=10月31日、四日市市塩浜本町のユマニテク医療福祉大学校で(ユマニテク医療福祉大学校提供)

 専門分野が異なるメンバーで患者を支援する姿勢を学ぶため、四日市市塩浜本町の専門学校「ユマニテク医療福祉大学校」は全5学科の学生が連携し症状改善策を考える授業を初めて開いた。(曽田晋太郎)

 5学科は理学療法、作業療法、鍼灸(しんきゅう)、歯科衛生、介護福祉。各最高学年の100人が参加した。デイサービスに通う80代男性を想定し、8班に分かれて対応策をまとめ発表した。

 歯科衛生学科3年菅野すみれさん(21)は肺炎になりかかっている点に注目した。口内に残った食べ物や細菌が肺に入り患うことがあるため、入れ歯を専用のブラシで磨くことや歯間ブラシを使って清潔な状態を保つ策を提案した。

 介護福祉学科2年明石果久(みく)さん(20)は墓参の要望をかなえるため、近くの親族に相談して連れて行ってもらう案を出した。同じ班の理学療法学科の学生からは歩行訓練をして自分の足で行く方が満足度が高くなるとの意見が上がった。

 菅野さんは「他学科の学生に歯科の専門知識を伝えるのが難しく、言葉をかみ砕いて説明した。理学や介護の視点にも触れ、幅広い視野を持つ重要性に気付いた」と話した。明石さんは「学科によって支援内容が違い、改めて多職種の連携が患者の要望に応えるために大切だと感じた」と語った。

 国は高齢者らを地域で支える包括ケアシステムの構築を進めている。授業は就職を控えた学生に時代のニーズに応じた能力を養ってもらおうと企画した。

 ユマニテク医療福祉大学校は1999年に理学、作業療法の2学科のユマニテク医療専門学校として開学した。系列の専門学校を統合して3学科が加わり、2011年に現校名となった。学生数は5学科計371人。

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