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LGBT 個性認めて

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(2017年11月14日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 私のクリニックでの思春期相談の現場から。3つめはLGBTについてです。LGBTは、女性同性愛者、男性同性愛者、両性愛者、トランスジェンダーを示す英語の頭文字をとった表現です。世間の理解が広まってきましたが、まだまだ社会には、偏見や差別が少なくありません。

 体は女性で心は男性。逆の方もいます。女性だけど、女性も男性も好きになるなど、いろいろな人がいます。思春期になると、このようなことに違和感を覚え、悩む機会が増えるのです。私の思春期外来にも、心の苦しみを打ち明ける方がしばしばいます。

 中には、周囲の理解を得られず、学校でいじめられたり、不登校になったりする人もいます。性的に少数派の人たちへの差別や偏見により、若者たちが悩み苦しんでいる深刻な現状があります。

 本人が自分の性的アイデンティティーを受け入れられるよう、家族や友人ら、周囲の誰かがサポートしていかなければなりません。一番大切なことは、どんなことがあっても、悩んでいる子どもたちを孤立させないことです。彼らの居場所をきちんと確保することです。

 すべての人々が性の多様性を認め合い、個性や人権が尊重される社会が実現されることを願っています。 (産婦人科医・伊藤加奈子)

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