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光技術導入で診断飛躍 健康・医療の可能性を拓く 静岡大・中日新聞連携講座

(2017年11月16日) 【中日新聞】【朝刊】【静岡】 この記事を印刷する
画像光技術の可能性について話す三村秀典所長=浜松市中区の静岡大浜松キャンパスで

 静岡大と中日新聞の連携講座「健康・医療の可能性を拓(ひら)く」の第3回が14日、浜松市中区の静岡大浜松キャンパスであった。電子工学研究所の三村秀典所長(61)が「光技術が開く医療の可能性〜メディカルフォトニクスの最前線」と題し講演した。要旨は次の通り。

 テレビの技術はアメリカから来たと思う方もいるかもしれないが、実は静岡大浜松キャンパスが発祥の地。そんな歴史と伝統を引き継ぐ電子工学研究所は、目に見えない世界を見えるようにする光技術「イメージングデバイス」の研究をしており、この分野の日本の中核的な拠点といえる。今回は光技術を使うと医療にどんなメリットがあるかを話したい。 

 一つは、10億分の1秒の現象を撮影できる超高速のイメージセンサーが研究されている。それを医療の現場で内視鏡に入れて使うと、体内のポリープなどを切って病理検査することなく診断できると期待されている。

 他には、ある限られたエネルギーのエックス線だけを使う技術を発展させたことにより、低被ばくで(体内を)撮影できるようになった。また撮影するだけで物体の材料までもが分かるようになり、将来的にはコンピューター断層撮影(CT)で腫瘍が良性か悪性かまで判断できるようになるかもしれない。

 この分野をますます発展させるために浜松医科大と光医工学の共同大学院をつくり、来春から始動する。今後も医療に積極的に光技術を導入し、発展に貢献していきたい。

 次回は12月12日午後6時から静岡大浜松キャンパスで。同大工学部の鳴海哲夫准教授が「医薬品開発を加速する分子のチカラ」について講演する。 (相沢紀衣)

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