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食物アレルギー検査 重症例

(2017年11月20日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

子ども9人、経口治療でも

 日本小児アレルギー学会は19日、宇都宮市で開いたシンポジウムで、食物アレルギーの原因食品を食べさせ、症状が出るかを確認する「食物経口負荷試験」と呼ばれる検査や、少しずつ原因食品を摂取して治療する「経口免疫療法」で、子ども9人が自力での呼吸が困難になったり、低酸素脳症になったりするなどの重い症状を起こしていたとする調査結果を公表した。

 9人のうち1人は、神奈川県立こども医療センター(横浜市南区)の臨床研究で、一時呼吸停止になった子ども。同センターの例を受け、全国344施設を対象に10〜11月、これまでの検査や治療で同様の例があったかを緊急調査し、83%に当たる287施設の回答や発表を集計した。

 9人のうち5人は経口負荷試験、4人は経口免疫療法を受けていた。原因食品は牛乳、鶏卵、小麦などで、他に8人が誤って食べたことにより重い症状が出たほか、詳しい状況が分からない重症者も1人いた。計18人のうち、神奈川県立こども医療センターの例を含め、3人に後遺症があった。

 調査を担当した国立病院機構相模原病院の海老沢元宏副臨床研究センター長は「今後の検査や治療は、救急対応の体制を整えたうえで、臨床研究として専門医が慎重に実施してほしい。調査結果はさらに詳しい経緯を聞き取り、原因究明や対策に役立てたい」と話している。

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