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歯周病から歯を守るには

紙上診察室

(2017年11月21日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 歯周病から歯を守るには

 歯周病で右側の奥歯が上下とも入れ歯です。さらに大切な上の前歯が2本抜けました。今残っている歯もいずれ抜けて総入れ歯になるのではと不安です。1本でも多く自分の歯を残すにはどうしたらいいでしょうか。(女性・65歳)

A 指導受け歯磨き、定期健診

 歯周病は、歯と歯茎(歯肉)のすきま(歯周ポケット)から侵入した細菌が歯肉に炎症を引き起こし、歯を支える骨(歯槽骨)を溶かす病気です。気づかないうちに進行し、歯肉からの出血などが起こった後、歯肉の腫れを繰り返し、歯が抜け落ちるほど重症になることがあります。糖尿病や心疾患の原因になることもあります。

 正確に診断するには歯周ポケットの深さを調べる検査やエックス線で歯槽骨の状態を調べる検査などを行います。歯磨きの指導や歯石除去をし、歯周ポケットが減少しないときは、深部に付着した歯垢(しこう)や歯石を除去するため歯肉を切開することがあります。病気が進行した歯を残すと周囲に影響があるため、歯を抜く場合もあります。

 病状が落ち着いたら、それを維持するための継続的な治療が不可欠です。指導に沿って歯を磨きますが、歯周ポケット内や歯並びの悪い所は専門的なクリーニングが必要です。つまり、かかりつけ医での定期健診が重要な意味を持ちます。

 口の中は就寝中に唾液の分泌量が低下し細菌が増殖するため、就寝前の歯磨きは欠かさず行いましょう。唾液の分泌を促すには、食事はよくかむことも大切です。予防の意識を持ち、ケアがどのくらいできているかを歯科で確認してもらい、適切な処置と指導を受けましょう。(愛知県歯科医師会理事)

画像新道正規さん

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