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精神疾患で不登校の例も

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(2017年11月28日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 私の思春期外来では、不登校の悩みを持つ子どももいます。文部科学省の2015年度の調査では、不登校の小中学生数は12万6千人。全体の1.2%に当たり、過去最多になりました。

 私の外来では、中学生になると不登校が多くなる傾向ですが、調査でも不登校の割合は小学校が0.4%、中学校が2.8%になっています。要因は情緒不安定や気力がないなど、心や体の不調が全体の約30%を占めています。学校での人間関係は約15%。親子関係は約20%です。

 診察では、強い疲労感や不眠、食欲低下などを訴える子が多いです。保護者との関係、学校でのいじめ、友人関係にまつわる悩みが隠れていることがあります。子どもたちとしっかり向き合い、カウンセリングなどを通じ、心の健康を回復させることが重要になります。

 ただし、不登校の裏に、うつ病や発達障害、統合失調症などがある場合もあります。まずは小児科、児童精神科を受診することが大切です。思春期の精神疾患の発症率はほぼ大人と同じですので「子どもだから大丈夫」と勝手な判断をするのは危険です。

 お子さまのことで気になることがある方は、担当教諭はもちろん、スクールカウンセラー、養護教諭らにも相談してみてください。(産婦人科医)

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