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首、肩の痛み 早めにケア 手軽にストレッチ

(2017年11月28日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 長時間のパソコン作業などによる首や肩の凝り、痛み。症状がひどくなり、駆け込んだ病院で「頸椎(けいつい)症」「骨の老化現象」などと言われた人もいるだろう。湿布など処方薬だけでは思うようによくならない場合、自分で何かできることはないか。東京都中央区の整形外科医竹谷内康修(たけやちやすのぶ)さん(43)に、軽度の頸椎症の人が自宅などで手軽にできるケアについて教えてもらった。(砂本紅年)

 首の骨は「頸椎」といい、7個の椎骨が積み重なってできている。頸椎症は、頸椎や、頸椎を通る神経、周囲の筋肉などの異常が原因で起きる。首の凝りや痛みはもちろん、肩や腕にも痛みやしびれなどが出る。

 「頸椎症と一口に言っても、症状のレベルや場所はさまざま。肩や首の凝りは軽症で、頸椎症の入り口にあたる」と竹谷内さん。ただ放置は禁物だ。腕や手にしびれや痛みの出る「頸椎症性神経根症」や、足にも症状が及ぶ「頸椎症性脊髄症」など重い症状に進むこともある。早めのケアが必要だ。

 頸椎症になる主な原因は、日頃の姿勢にある。そもそも頸椎は重さ4、5キロの頭部によって常に上から押しつぶされている。3年前に発表された外科医向けの論文によると、スマートフォンをみる姿勢で首を前に30度傾けると、背中を上に伸ばした状態の約4倍、重さにして約20キロの負荷が首にかかるという。

座る姿勢図(1)
ストレッチ図(2)

 パソコン作業などで持続的に負荷をかけていると、椎骨の間が狭まってきて神経が圧迫される上、首や肩の筋肉も疲労状態になる。

 まずは座る姿勢=図(1)=を確認し、改善したい。よい姿勢でも30分以上同じだと負担になる。30分に一度は立ったり、ストレッチ=図(2)=をしたりするのが望ましい。

 ただ、ストレッチは高血圧の人、脳血管障害の経験がある人は医師に相談の上でする。けがや事故の直後の人や、ストレッチをするとめまいやふらつき、痛みや違和感が出た人などは、してはいけない。

 竹谷内さんの著著「『首の痛み』は自分で治せる」(マキノ出版)では、他のストレッチも紹介している。

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