つなごう医療 中日メディカルサイト

学校生活が充実 施策に手応え

(2017年11月28日) 【北陸中日新聞】【朝刊】【石川】 この記事を印刷する

医療的ケア必要な子への看護師派遣 市長が現場を視察

人工呼吸器を着けた児童(右)が学ぶ様子を視察する山野之義市長(左)=金沢市木曳野小で人工呼吸器を着けた児童(右)が学ぶ様子を視察する山野之義市長(左)=金沢市木曳野小で

 医療的ケアが必要な子どもが安心して学校生活を送れるよう、小中学校に看護師を派遣する取り組みを始めた金沢市の山野之義市長は27日、同市の木曳野小学校を訪れ、人工呼吸器が必要な児童が看護師のサポートを受けながら学習する様子を視察した。医療、教育、行政が支援体制を組んだことにより、児童はより充実した学校生活を過ごせるようになっている。(小室亜希子)

 山野市長は特別支援学級を訪れ、4年生の女子児童が先生とマンツーマンで算数を学ぶ様子を見学した。そばには看護師が控え、必要に応じて呼吸器の管理や血圧、体温の測定、教室を移動する際の介助などを担う。1、2人の看護師が毎日、登校から下校までをサポートしている。

 今年6月に看護師派遣が始まるまでは、母親やボランティアの看護師が付き添っていた。母親の負担が軽減されただけでなく、主治医と看護師、学校の連携が強まったことで体育の授業などにより安心して参加できるようになった。

 10月には児童自ら希望して、電動車いすで校内マラソン大会に参加。看護師が見守る中、校舎外の1.5キロを並走の担任とともに完走した。看護師の片山朋恵さんは「医療、教育、行政がチームで対応する、いい形ができている」。武田秀一校長は「プロの目で児童の体調を見てくれるので安心している」と話す。

 市教委によると、現在、市立小中学校に4人の医療的ケアが必要な児童生徒が在籍し、7人の看護師で対応している。

 視察を終えた山野市長は「お子さんがにこやかな表情で先生と勉強している様子を見てほっとした。子どもたちが楽しい学校生活を送れるように、引き続き仕組みをつくっていきたい」と話した。

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人