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手厚い過労死対策を 名古屋 シンポで遺族が訴え

(2017年11月29日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する
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 過労死の防止対策を推進する厚生労働省主催のシンポジウムが28日、名古屋市中村区の名古屋国際センターで開かれ、遺族による再発防止の訴えや、専門家の現状分析などがあった。

 11月の「過労死等防止啓発月間」に合わせて開かれ、社会保険労務士や弁護士ら190人が参加した。

 あいさつに立った「名古屋過労死を考える家族の会」代表の内野博子さん=写真=は、トヨタ自動車に勤めていた夫健一さん=当時(30)=が2002年に過労死した。亡くなる直前の残業は1カ月で100時間を超え、夜勤明けの朝に倒れたなどの労働状況を説明し、「夜勤労働やパワハラ問題などはまだ解決していない。今後も防止対策を厚くしてほしい」と訴えた。

 日本福祉大大学院の山崎喜比古特任教授(保健学)は、日本が他国と比べて労働時間が長く、パワハラなどの相談件数も多いといったデータを示し、「本格的な改革は、これからの国民的な広がりを持った運動と取り組みにかかっている」と指摘していた。

 また、社会問題をテーマにする落語家の桂福車(ふくしゃ)さんが、過労死を扱った創作落語を披露する場面もあった。(宮畑譲)

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