つなごう医療 中日メディカルサイト

邪気が風邪を引き起こす

心と体すっきりナビ

(2017年12月5日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 朝晩冷え込み、冬への移り変わりを感じます。外来では、風邪の方が多く、インフルエンザも流行し始めます。東洋医学では、風邪は、風が持つ邪気(風邪(ふうじゃ))が体に入ることが原因と考えます。

 特に冬の風邪は悪寒が強く、発熱、無汗、頭痛、体の痛みというような症状が特徴です。ぞくぞくしたら、すぐに休息し、体をしっかり温め、汗とともに邪気を飛ばすことが大切です。

 加えて、寒さの邪気(寒邪(かんじゃ))も、冷えや免疫力の低下を引き起こします。寒さにより、温かいエネルギーが不足し、体内の機能が低下します。胃腸や肺などに症状が出やすく、腹痛や下痢、食欲不振、せきなどが多く見られます。

 食事では冷たいものや消化の悪いものをなるべく避け、温かいもの、消化にいいものを選びましょう。お勧めの食材はショウガやネギ、シナモン、くず、黒砂糖などです。

 寒さから身を守るには、「頭(首)」「背中」「足(足首)」の3カ所を温めること。服装も工夫し、外出時にはマスク、マフラーも身に着けて対策しましょう。入浴時に、冷えを和らげる効果がある入浴剤を使うのもいいです。

 また、運動のし過ぎが、エネルギーの消耗につながることもあります。春に向けて力を蓄えるような気持ちで、ゆっくり過ごしましょう。(産婦人科医・伊藤加奈子)

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人